9月生まれ

9月が旧暦で長月（ながつき）と呼ばれるのは、文字通り夏の終わりから秋の始まりを予感させる“夜長月（よながつき）”によるものとされています。他にも“稲刈月（いねかりづき）”が“ねかづき”となりさらに転じた説や、“稲熟月（いねあがりづき）”が略されたとする説もあります。いずれにしても、夏の気配を残しつつも、季節が秋へと移ろい行く様を与えてくれる月だと言えます。学生たちは長期の休暇が終わり、新しい学期の始まりに立つことになります。また多くの外国における9月とは、学校そのものに入学するシーズンでもあります。

9月に生まれた人の基本的な性格で言えることは、変化に柔軟な対応をすることができるのと、物静かで自分だけの世界を好む傾向にある、この2点に尽きます。穏やかな性格を通り越してやや内向的になり過ぎるきらいもありますが、変に動じることもなくドンと構えていることから、安心感を与えているように他人からは見えます。積極性や行動力とは無縁で、どちらかと言えば頭脳派であり、指示を出して他人を適材適所に配置する司令塔的な役割を担うことが合っているでしょう。ただし、ピンチになったときに判断ミスが出てしまうのも9月生まれの特徴。柔軟な対応ができるのも、心に余裕があればこそ。切羽詰まった状態だと正確な判断ができず、あり得ないような簡単なミスで自爆することもあるでしょう。大器晩成型が多いのも9月生まれの特徴であり、若いうちに結果が出ないからといってヤケクソになるのは止めましょう。切っ掛けは小さいものであることがしばしば。その切っ掛けを見逃さず大きなチャンスに変えていくための、集中力と感性を磨いておけば、必ずや大きな成功を手に入れて名を残す存在にすらなることができるはずです。